咲くや、咲かずや。

難波津に 咲くやこの花 冬ごもり いまは春べと 咲くやこの花

難波津に梅の花が咲いている。
冬ごもりをしたあと、今こそ、春が来たといって梅の花が咲いている。

正月近江神宮で開催される、百人一首の全国大会をはじめとして
佐々木信綱が選定した競技かるたの開始の代表的序歌である。
(マンガ、アニメ「ちはやふる」でよく使われてますよね?え?知らない?
ちなみに競技かるたでは歌の相違・誤認を避けるために「〜いま「を」春べ〜」としているそうな。)
百人一首にはない和歌であるがこれを歌って「競技開始!」、よーいドンである。

この和歌は百済から日本に渡来し儒教や漢字を伝えたといわれる王仁(わに)が
「仁徳天皇」の即位を祝って詠んだ歌とされています。

紀貫之曰く「習字でまず習うもの」、
源氏物語に曰く「難波津さえ、ちゃんと書けないなんて、お子ちゃま」、
くらい基本中の基本、最初の最初である。

仁徳天皇知ってる?
そう、エジプトのクフ王ピラミッドよりも
おっきな大山古墳(伝、仁徳天皇陵)ですよ。(立入禁止で観光はできないけど。)
考古学上も4世紀から5世紀に「実在」したことが確認できる天皇。
これをもって日本は少なくとも神話ではなく現実として、
「現存する最も歴史ある王国」なわけです。(イギリスよりも、デンマークよりも長い!)

仁徳天皇といえば「民のかまど」である。
人々の家のかまどから炊煙が立っていないのを見て
「みんな生活に困ってる。税金とってる場合じゃない!」
と3年間租税を免除、自身も倹約に努め宮殿が雨漏りしても屋根を葺き直さなかった
という話。(今の政治家、役人にぜひ見習って欲しいものです。。。)

同じ国にすむもの、すべて家族である。
自分が国のイチバンのお父さんなら子供のためにできることはなんでもしてやろう、
の想いである。
(閉鎖的な民族主義ではない。同じ家に住むものは家族!の考えですよ。
日本にいるなら、全員国民!全員、国の宝!なのです。誤解なきよう。
皆から慕われてた王様だったから、そりゃ死んだ時のお墓もイチバン大きくなるわけだ。)

さらに言い始めると脱線が止まらないので話を本線に戻す。
そんな実在する「みんなのために」を第一とする素晴らしい王様の即位を祝って詠まれたのが「難波津〜」なのである。

うた自体の「 咲くやこの花」からはやはり「コノハナノサクヤヒメ」を
どうしても連想してしまう。作者の王仁も当然わかっててこの歌を詠んだのだろうと思う。
詳細は割愛するが、コノハナノサクヤヒメ(木花咲弥姫命)は日本の神話において
天照大神の孫である邇邇芸命(ニニギノミコト)のとても別嬪なお嫁さんである。
神様が人間になる(その後の子孫の寿命が短くなった、神様ではなくなったとされる)
きっかけの人である。(神様の時代から、ヒトの時代へ。ちなみに、ヒマゴが神武天皇)

そんな背景にあやかって、、、、

有志の皆さんに集まっていただき半年ほど前から新規事業を準備している。
ヒトサマの本当の役に立つ必要とされるものを。レジウムチェンジとなるものを。
先日勝手に、独断で、「project SAKUYA」(内部名称)と名付けさせていただいた。
そろそろ花開き始めることを願って。

まぁ、事業っつーのは、僕に言わせれば相場より難しい。
成功するかどうかなんて走ってみなければわからないから。
早すぎたり、遅すぎたり、
スパイス一つ足りなかったり、あるいは詰め込みすぎだったりして、
たまたま上手くいくこともあれば、なかなか上手くいかないこともある。
いろんなタイミングや運、ご縁が重なり合って出来上がるものだから。

ダメだったらどうするか?上手くいくまで続けるのだ。断固として。
やるって決めたんだろうが!である。
それが成功の秘訣。失敗は成功の母。
上手くいくように改善、改善、改善。修正、修正、修正、である。
成功したら過去はすべて失敗ではなく必要な試行錯誤であり通過点に塗り替えられる。
「失敗」というのは諦めてやめてしまうこと。
針の糸を通すような上場を何回も実現させ、見てきた経験から言うと、
相場とは違い、事業の成否は「こだわり」と「想い」の強さにある。
自分たちが正しいと思えることを実現させようとする力。情熱。信念。

自分の想いが多くの人たちを巻き込み、集団となり、
自分たちのこだわりが、
自分たちの自己都合や我田引水ではなく、
多くの人たちに求められる、必要とされるものになるならば、
いつか社会に認めてもらえるもの、必要とされるもの、社会に残るものになるのであれば、
こんなに嬉しいことはない。

咲くや、咲かずや。ご照覧あれかし!
(って、他にもやりたいこと色々あるけど。。。(笑))

(2022/01/27 奥山記)

 

参考:
世界の王朝ランキング
https://honkawa2.sakura.ne.jp/9570.html

仁徳天皇
https://ja.wikipedia.org/wiki/仁徳天皇

 

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7件のコメント

  1. 神名を冠して、花開き、咲き栄える事業とすべく微力ながらがんばっていきたいと思います。

  2. 『古事記』では、木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)
    木花 桜の花
    之  (格助詞)
    佐久 咲く
    夜  (間投助詞)
    毘売 女性
    桜の花の咲くように咲き栄える女性
    前々回のブログで神武天皇について調べたので、不思議と親しみを覚えます。
    新規事業も桜の花が咲く頃 花開くよう頑張って行こうと思います。

  3. 立春を前に、名前の由来がわかって嬉しく思いました。
    木が実や花をつけるには、相当なエネルギーが必要だと聞いた事があります。
    厳しい冬の間に、しっかり根を張って力を蓄えなければいけないんだと思いました。

  4. いよいよファーストステップですね!
    仁徳天皇が即位されるまで三年間の空位=長い冬があったとか。
    僕の通っていた梅林小学校の校歌を思い出しました。

     寒さに耐えて 咲き初める
     梅の花こそ 健気なれ

    桜の花が咲く頃には小さな実をつけていたいと思います。

  5. 「難波、咲くやこの花、仁徳天皇陵」と聞き、とても興味深く懐かしい気持ちになりました。
    仁徳天皇はとても人徳のある方だったのですね。

    「project SAKUYA」素敵な名称だと思います。
    花が咲き始めることを願って、微力ながら力を合わせていきたいです。

  6. 奥山さん、以前奥山さんが代表の会社でお世話になってました高島です。その節はありがとうございました。
    おかげさまで息子(奥山さんの学部後輩にあたるんですけど…)もあと1年で大学卒業となりました。
    新しいビジネス立上げてらっしゃるんですね。うまく軌道のり今後のご健勝祈念します(^^)
    高島

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