☆2022/08/18 奥山監修の「ジョージソロスの投資術」が発行されました。書店にて。☆
投資家は大切な自己の資金をマーケットに乗せる。
負けたい人間、損をしたい人間などいない。
リターンのためにリスクをとるのだ。
「現在の価格が将来において違う」という自己の判断の責任を持って。
投資はギャンブルか?否。
金融所得はただの泡銭か?否。
年寄りのする資産運用はただの老後の金持ちの遊びなのか?否。
勝つ人間もいれば、負ける人間もいる。
上手くいく時ばかりではない。
それでもリターンのために大切な自己の資産をもってリスクを取るのだ。
自分の資産を増やすために。
増やす必要がある。増やす理由がある。
そうでなければリスクなんて取る必要がない。
若くないから昔のように体では働けない。
家庭を支える必要があり安定した就労が難しい。
子供の教育費、親の介護、自分の老後、到底今の状況では立ち行かない。
理由は様々あれど、お金がいる。増やさなければならない。作らなければならない。
・・・今より少しでも豊かに。今を維持するために。
貧富の格差は今の日本の税制上、実は所得ではそれほど開かない。
所得が多くなればなるほど累進課税となり補助が少なくなり、
名目の労働所得水準に比例し時間が束縛され、社会的責任が上乗せされる。
それを格差とは言えないはずだ。
年収4000万円と年収1200万円の差は手取りや生活の質で言えば、
何割かはマシかもしれないが所得に比例したような格差は生じない。
格差はどこで生じているのか?
それは「すでに持っている者」と「持っていない者」の差によって生じている。
叩き上げでゼロから中の上には届くとしても、上には行けない。
上が下に落ちることは、基本、ない。
人脈や教育などのオフバランス(簿外)なものも含めて持つ者と持たざる者とには
途轍もなく分厚い壁がある。
この差は働いて所得を得られる内はそれほど感じることはない。
むしろ働けなくなる状況が視野に迫った時、愕然と認識することになる。
持てる者には持てる者の悩みや愚痴もあるがそれはそれ。
持たざる者の未来に待ち構える地獄は持てる者の比ではない。
知ってか知らずか、なすすべなく時を刻み受け入れていく者も多いが、
人として未来を少しでもマシにと思うのは道理ではないか。
働いて得る所得だけではどだい豊かな未来は見えないのである。
自分の未来への向上心、欲、希望のレベルは人によって違う。
しかし堕ちたい人間はいない。守るべきものがあればなおさらである。
守るべきもの為に自分を捨てることはあれ、それは守るべきものへの襷であり自滅ではない。
その意味で、集団に属す前に個としての自分の未来を描くのは必然であり、
集団に属す、託すもまた広義の意味で自分の守るべきものへの襷である。
帰納させるなら、自分の未来なく人間は行動しないのである。
自分の未来の為に行動しているのである。
働いて得るものだけでは自分の未来は見えない。
ここに多くの個人が多かれ少なかれ、様々な形で投資をする因果がある。
子供への投資、家を買うこと、選挙で投票すること、勤め先を選ぶこと、
お金を増やそうとすること、誰かと仲良くなり誰かと付き合わなくなること、
デモに参加して声を出すこと。。。
これら一連が個人の人生の(金ではないことも含めての)損得に関わっているのだとすれば
それらは人生における広義の「投資」である。
投資を否定することは個人の尊厳を否定することであり、
自由や資本、市場を否定することでもある。
投資を縛る(規制する)ことはまた、これらを縛ると同じである。
投資を否定する世の中は、未来を見るなという世の中である。
しかし、我々個人は、未来を見るのである。
堕ちたくはないのだ。
言い換えよう。
未来が欲しければ投資をしなければならないのだ。
未来の結果など誰にもわからない。
上手くいくこともあれば痛恨の失敗となる場合もある。
失敗のない世の中は、上手くいくこともない世の中である。
そんな世の中でただ生きていくのか。子供をそんな世の中に託すのか。
失敗と成功はフィフティフィフティか?否。
我々は学ぶことができる。
学ばざるものは失敗を続け、学ぶものは遂には成功にたどり着く。
福沢諭吉翁の「学問のススメ」であり、ユングであり、「失敗は成功の母」の格言である。
狭義の投資に話を戻そう。
我々はランダムウォークな博打の中に沈みに身を滅ぼすわけには行かない。
我々は学ぶ事ができる。
自分たちの未来に対して学び、実践し、取り組むことができるのだ。
自分を変えていく以外、世の中を変えていく術はない。
知識と経験を活かし、「丁寧になんとかする」取り組みを継続させ、
少しずつでも、自分の臨む未来を切り開いていくのだ。
そんな人生を生きることを軸となる知識を、
その知識を活用する術を、
そして現在の自分の居処のデューディリジェンスを行い、いくつかの道を示す、
そんなことの一助となるものに、なれるような存在でありたい。
(2021/10 推敲、更新中の会社主旨 奥山泰全)
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