取り上げられない消費税という増税の事実

参議院選の投票日近くになっての投稿ご容赦。
特定の政党に肩入れするものでも誹謗するものでもありませんが。
呟いておかずにはいられないので消費税の件だけ簡潔に。

物価の値上がりが激しい昨今ですが、
消費税は10%のままです。

現在の税収は約57.4兆円であり、
実にそのうち20.3兆円、
今となっては税収のうち3分の1を上回るのが消費税。

ちなみに法人税は2020年からアベノミクス絡みで減税され半減、
2021年は8.9兆円となっている。
つまり消費税の半分以下。

所得税は2019年21兆円近くだったのが
2021年は18兆円、つまり3兆円減っているが、
これは減税ではなく「国民全体の収入が減った」と見た方が良いだろう。

そこに加えて今回の物価高、なのである。
消費税率は10%のまま変わらなくとも、

「物価に連動して実質支払う消費税は上がる」

のである。当然だけど。

仮に昨年対比で物価が2割上がるのであれば、
消費税による税収も単純試算では2割上がることになり、
2021年20.3兆円強だった消費税は25兆円弱、ということになる。

さすがに、、、

取りすぎではないか?これは。
野党のマニフェスト(実現しないから党約?プロパガンダ?)のように
廃止だ税率引き下げだなどと簡単にいうつもりもないが、
2022年の税収バランスの着地を考えるなら、とても恐ろしい。

以下、ただの仮説だが、
今年度だけでも2割の物価高で済まないと思うので、物価が35%上がる、
法人税収はコロナ、ウクライナで赤字企業が増えているので20%減。
所得税収は個人所得はなお低いまま。景気悪化を受けさらに10%減と見ると。

消費税:20.3兆円 → 28兆円(+8)
法人税: 8.9兆円 →  7兆円(−2)
所得税:18.0兆円 → 16兆円(−2)

出来上がり予想でいうなら消費税による大幅な増収により
2021年57兆円だった国家の税収は、
今年2022年は61兆円を上回ることが想定される。(勝手な予想だけど。)
(実に国家税収の50%近くを消費税が占めるのである)

消費税に関してはなんのトリガー条項も軽減措置もない。
過去に決めた税率分、何もしないで入れ食いの税収なのだ。
こんなに、コロナによる消費低迷や円安による物価高やらで国民が苦しんでいるのに、、、

マスメディアはじめ、それってもっと取り沙汰されるべきなのではないのか?
補助金どうのとか支援策どうのでお茶を濁されても困るよ。
だって、火事場泥棒じゃん、これって。ひどいよ。と思うのである。

誰か、なんとかして!(嘆)

(2022/07/8 奥山記)

 

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1件のコメント

  1. ブログ、ありがとうございます。
    数字をみながら、自分の家計もこれと同じようになっていくんだなと思いました。
    国を担う優秀な方々がこの事に気づいていない訳はないのに
    だとすると、言うに言えない社会?になっているのかもしれません。
    以前に書かれていた仁徳天皇の「民のかまど」の話しを思いだしましたが
    今のような状況で梶を切ってくれないと、本当の有事が起きた時にはどうなるんだろうと思いました。

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