富裕者というけれど。。。

浮遊者?
(某RPGで言えばレビテトか。。。)
いえいえ富裕者です。

富裕者の定義。

野◯総合研究所の定義では
純金融資産保有額が1億円「以上」の方を指す。
純金融資産保有額が5億円を「超えたら」超富裕層、
5,000万円以上1億円「未満となったら」準富裕層、なんだそうな。
(概ねじゃないのね。。。変な定義だなぁ。。9999万円の資産なら準富裕層。)

2019年の時点で
日本国内には富裕層が124.0万世帯
(日本の世帯数は、だいたい5500万世帯なので50世帯に1世帯)、
超富裕層が8.7万世帯同様(同様に600世帯に1世帯弱)に、いる、らしい。

富裕層と超富裕層を合わせた純金融資産保有額は333兆円、
全世帯の保有額が1,554兆円なので富裕層と超富裕層で
20%以上の金額を保有している、そうな。

で、そんな統計情報はともかくとして、
自分は東京のマンション住まいなわけのだが、
家から東京の景色を毎日みるにつけ思うこととして、

まぁ新築や建設中も含め、
タワーマンション(タワマン)のニョキニョキと建っていること建っていること。。。
山手線圏内であれば3LDKだと、もはや最低でも1億円。通常だと1億5千万円前後か。。。
同様のものを賃貸で考えると月額50万円はくだらない感じか。。。
(管理費や付属駐車場、車のローンまで考えると後10万円は月額乗ってくる。。。)

無論、一世一代、夢のマイホームとして35年ローンとか組んで頑張っている人
が多いのだろうが、それにしても、金利がフラット35とかでほぼゼロなのだとしても、
この家賃負担は普通のサラリーマンには、とても大きい。

以前、塾生の方から興味深い資料をいただいたが、
「 収入 ー 生活コスト 」
でいうと東京は生活の豊かさ(余裕)で都道府県中、最低、だそうな。
東京で仕事をしている人は平均してお給料が高いだろうけど、
その分生活を維持していくコストも高いのである。

一例として、
上記のタワマンを購入したり賃貸で住む人々は少なく見積もっても
年間600万円のローン、もしくは家賃が発生し、
それに加えて水道、光熱費がかかってくる。
(3LDKとして電気代1万〜2万円、水道費5000円〜1万円で、約2万〜3万円。年間にして25万〜40万円)
食費月額3万円??いやいや、もっとかかるでしょう、
家族3〜4人で月10万円くらいは最低ラインか。。。この例なら。
というわけで、つましいのだかリッチなのだかわからないですが、
ここまででも可処分所得の内、700万円くらいが生活維持費ということに。。。
これを毎月払える所得レベルで言えば
天引きの社会保険料は月額上限の95000円(年間120万円)、
これに国民年金と厚生年金の給与からの天引きがかかる。
(月額85000円で年間約100万円)
これに税金。
給与所得控除を考えても所得税が年間150万円以上、
住民税が10%で100万円以上。

ということで、
この例で集計するなら生活維持レベルが東京のタワマンで家族で生活する場合、
上記を全部足し上げるなら、
「年収1000万円がギリギリやっていけるライン」、
なのである。
子供の教育費や介護すべき両親、夏休みなどの旅行が
入ってくるとさらに家計は圧迫されて、、、。

う〜〜〜ん。

メディアや行政が言っているほど中間層は楽ではないのだということ。
世の東京のお父さん達、本当に馬車馬ご苦労様です!なのです。
(高騰しつつあるとはいえ物価が安い、家賃が安い地方と比べるなら
この年収1000万円は半分とは言わないけれど
地方の年収700万円くらいと同じくらいだろうか。。。)

この人たちは準富裕層もしくは中間層に位置づけられるわけで、
困窮者としてはとらえられない。
社会的なセーフティネットや優遇は用意されず、
むしろノブレスオブリージュとして
社会への負担増を強く求められる最下層の人々なのである。
(ちなみにトップページに記載しているがここからどんどん高所得になったとしても
実はこの苦労は所得金額に比例しては楽になってくれない。
元々の資産家でない限りはメクソハナクソ。)

 

生きていれば自分の生活レベルは落としたくない。
嫁子供には少しでも豊かで幸せな生活を過ごせてあげたい。
簡単ではないよ。
むしろ
ボーナスカットされたり、減給されたり、
物価上昇や家賃・水道光熱費上昇、
両親の介護費用、教育費、
補助や手当てはどんどん切られ、
増税、増税、増税。
増加の要因はあっても軽減される可能性はない。

生活困窮者だけではないのだ。
それどころかほんの少し間違えるだけで今の生活が壊れてしまうかもしれない
タイトロープ、綱渡りの中に多くの人がある。

世のお父さん方、少しだけ安心しなさい。
あなただけではないのだ。
誰もがラクではないのだ。

その上で、
どげんかせんといかん。
どげんかするしかない。

やっぱ投資っきゃないよね。
苦しい中からもなんとか運用資金をひねり出してさ。
なくしてしまわないように、ちゃんと勉強してさ。

皆の衆、頑張るべ。(笑)

 

(2022/11/24 奥山記)

 

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2件のコメント

  1. タイトロープ!東京でくらしている間はまさにそんな気分でした。ほんとにみんなががんばってるのに、みんなが大変という状況は変えていきたいと思います。

  2. 先生のこちらのコメント、我が家はとても思い当たる節が多いです、、、
    都内に戸建を所有しておりますが、数年前購入ですのでそのエリアは大体、同じ広さだと億超えで、ペアローンですが、月の支払いは合算すると数十万で、主人はサラリーマンなので、だいぶ税金で持って行かれるため、主人の収入だけでは我が家もカツカツだったと思います。額面である程度の収入超えると子供の手当も出なくなったりしますし、

    投資での収入もある程度のラインを超えると基礎控除もローン控除も受けられなくなり、ただただ、ほぼ20%きっちりの税金支払いの準備ですよね。
    個人的には10年間フルフルで40万のローン控除を受けられるようにローン金額を設定していたので、ローン控除位は残して欲しかったな、と思ったりはします。。

    先生のジョージソロスの本も読ませていただきました!私にはまだまだ難しい内容もあり、読み直しが必要な部分もありますが、これまでの奥山先生の教えと重なる部分やプロの投資家の方はこのように判断、実行されていたのだな、と、自分の小ささや至らなさを実感させられると共に、今後、自身も長期的に投資と向き合っていくのならば、今は愚直にただドル円取引でしたが、いつかはもっと世界のマーケットの関係性を理解して、見間違えることは多々、あったとしても、その時のマーケットを自身で理解した上で最善だと思う取引を選択できるようになれればな、と思いました(^ ^)

    そういえば、以前のゴミ拾いのブログを読んでから、子供達やママ友と外でピクニックをすると、よく風などでゴミが飛ぶのですが、自分のゴミでなくとも見逃せなくなりました 笑

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